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高山慶|"仕様通り"を超えていく。エンジニアに必要なもう一つの視点

Photo by Ainur Iman on Unsplash

こんにちは、フリーランスシステムエンジニアの高山慶です。

先日、とあるスタートアップの在庫管理システムを開発していた時のことです。仕様書通りに
実装を進めていましたが、ふと「これ、実際の現場で使いにくくないか?」という疑問が浮かびました。

仕様書では見えない現実

仕様書には「商品コードを入力して検索」とありました。しかし実際の倉庫作業を想像してみると、手袋をした状態でタブレットを操作することも多いはず。細かい文字入力よりも、バーコード読み取りや
タップ中心の操作の方が圧倒的に効率的です。

そこで私は、仕様にはない機能として「よく使われる商品の大きなボタン配置」と
「音声での操作完了通知」を提案しました。

技術者目線から利用者目線へ

大手IT企業時代の私は、正直「仕様通りに作ること」が仕事だと思っていました。
しかしフリーランスになってからは、クライアントの事業成功こそが最優先だと考えるようになりました。

エンジニアには2つの視点が必要です。一つは「技術的に正しく実装する視点」、
もう一つは「実際のユーザーが使いやすいかを考える視点」です。

"仕様通り"の先にあるもの

結果として、そのスタートアップの在庫処理時間は従来の半分に短縮されました。
クライアントからは「想像以上のシステムになった」という評価をいただけました。

仕様書は確かに重要な設計図です。しかし、それはあくまでスタート地点。エンジニアとして
真に価値を提供するには、仕様の向こう側にある「本当の課題解決」を意識することが大切だと
思います。

システム開発は技術の仕事でありながら、最終的には人の仕事を楽にするための仕事なのです。

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